しばらく更新していなかったblog。
自転車には相変わらずマイペースで乗っているが、特筆すべきライドは無し。
追い込むわけではなくて平日に蓄積した様々なモノのリフレッシュ程度の乗り方。
雨の日は三本ローラー、晴れの日は主に島ライド。
そんな感じの自転車生活。
ここ半年、周辺で新しいフレームや新しい機材導入が相次いで、自分も新しい機材を試してみたいという衝動にかられるも、冷静に考えると投資対効果が得られないということで我慢して見送っている。平日に戻ればそんな物欲も消えていくので、そんなモノなのだろう。
しかしこれは違う。
昨日受講したBike Fit。ポジションフィッティングのサービスだ。
今よりももっと熱心に乗っていた2年半くらい前、より高いパフォーマンスを得たいという思いから大阪シルベストサイクルのBGフィットを予約したことがあった。ポジションフィッティングのサービスは受講に時間がかかる(平均3時間程度)ため平日のみの対応だったため一旦は休暇をとって予定を確保したが、結局仕事が入りキャンセル。リスケをして再チャレンジをしようと思ったが「平日のみ」+「大阪まで出向く」ということからなかなか予定をあけることができずに受講を断念。
山口のヒロシゲや岡山のナカヤマもBGフィットをやっているのでそこも選択肢としてあったが、「どうせ受けるのなら自分が納得できるショップ」でやりたいという思いがあり、見送っていた。
自転車は誰でも簡単に乗れるモノだが、自分の体型や身体の使い方に最適化したポジションを我流で獲得するにはかなり困難だ。自分が自転車に跨っている時は自分のポジションを計測することはできないし、ポジションを計測するための分度器などの機材もなく、結局は雑誌などの見聞をもとに"見様見真似"でポジションを感じ取るしかない。自転車は調整が必要なパーツ(サドル高低・前後、ハンドル高低・前後、クリート前後・左右・傾きなど)が多く、それらは複雑なパズルのようで全てを最適化するには長い旅になる。今でもみんなと一緒に走れているのでポジション獲得に投資する必要があるかとも思ったが、やはり一度はポジションの"セオリー"を体験してみたかった。
そんななかでいつもお世話になっているショップで4月からBike Fitを始めるという話しを聞いて、広島で受講できるのならと以前の思いが復活し即予約。平日のみの対応ということなので、連休前の27日に受講をお願いした。
4月27日、少し早めに来店。
リアホイールをショップのポジションフィッティング用ローラーに交換し、固定ローラーに設置。
自転車の側面に1つ、前面に2つのレーザー照射器をセット。これらのセッティングに約10分程度。
セッティング後、直ぐに自転車に跨ることはなく、まずは左右脚長の測定や骨盤の歪みなどを測定。マットの上で横になったり跳んだり回ったり。身体をリラックスさせて自然な状態で身体を測定する。
測定後、自転車へ。
まずはサドルの高さ調整。
固定ローラーを回し左右膝の角度を測定しながらサドルの高低と前後位置を修正する。
左右の膝角度は異なるが、それは左右それぞれの足首の使い方が異なるが故の結果。無理に左右均等を求めず、あくまでも"いつもの自然な形"をベースに膝角度を修正していく。
・修正前の膝角度は左40°、右37°、修正後の膝角度は左35°、右30°。
※いずれもペダルは下死点
・サドル位置:10mm上昇
次は前後位置調整。
側面からレーザー光をあてて膝位置とペダルシャフト位置を測定する。
クランクを水平にした状態で膝の皿後部位置がペダルシャフトと同じ位置になるようにサドル前後を修正する。従来の糸や錘を使った測定と違い、レーザー光が故にズレのない測定ができる。
・サドル位置:20mm後退
※20mm後退は可能な後退幅目一杯
上記の修正からわかる通り、これまでかなり前乗りだったらしい(そんな意識はなかった)。自分の大腿骨の長さを考えると、次のフレームはシートチューブがもう少し後ろに寝た形状(シート角がより鋭角)の方が良いらしい。
3つ目はクリート位置の調整。
シューズに拇指球、小指球、親指の付け根位置をマーキングして自転車に跨り、前面からレーザー光をあてながらクランクを回す。これで膝の軌道を確認し、膝の捻れがなくなるようにクリート位置を修正してゆく。クリート位置の修正は単にクリート位置を前後左右に調整するでけだはなく、クリートの傾きを修正するためにシューズとクリートの間に薄いプレート(シム)を差し込んでゆく。
修正前、左脚は比較的まっすぐ上下動ができていたが、右脚はかなり捻っていた。右脚を捻って踏み込み右脚の拇指球でペダルを踏んでいるクセがあるらしい。左脚は右脚に比べて弱いが故に力まずに足裏の"面"で"自然"にペダルを踏んでいるらしい。
・クリート位置:左側にシム2枚、右側にシム3枚を挿入
最後はハンドル位置の調整。
リラックスした状態でブラケットに手を添えて胴体と腕の角度が適切になるようにハンドル位置を修正してゆく。
肘は20°程度の曲がり。
・ハンドル位置:8mm上昇、10mm手前に修正
これで終了(約3時間)。
身体全体を大きく使うポジションに変更。全く違う自転車に仕上がった。
漕ぎ出すと不思議な感覚。進む感覚が新鮮。100km程度を連続して乗ってみないと結論はでないが、とても楽しみだ。
---------------------
3時間にわたる講習だが、終始、スタッフの方にはとても丁寧に対応をしていただいた。
単にフィッティングをするだけではなく、「なぜその修正が必要か?」や、交換が必要になったパーツの手配など一つ一つの対応がとても丁寧で自転車という趣味を深めることができて受講をしているその時間が楽しかった。
交換したパーツはステムとシートポスト。受講料とあわせて3万円ちょっとの支払い。
支払った金額以上のモノを得ることができたと思う。
ポジションの修正によってこれまで使っていない筋肉を使うことになるため、しばらくは我慢が必要かな。
自転車には相変わらずマイペースで乗っているが、特筆すべきライドは無し。
追い込むわけではなくて平日に蓄積した様々なモノのリフレッシュ程度の乗り方。
雨の日は三本ローラー、晴れの日は主に島ライド。
そんな感じの自転車生活。
ここ半年、周辺で新しいフレームや新しい機材導入が相次いで、自分も新しい機材を試してみたいという衝動にかられるも、冷静に考えると投資対効果が得られないということで我慢して見送っている。平日に戻ればそんな物欲も消えていくので、そんなモノなのだろう。
しかしこれは違う。
昨日受講したBike Fit。ポジションフィッティングのサービスだ。
今よりももっと熱心に乗っていた2年半くらい前、より高いパフォーマンスを得たいという思いから大阪シルベストサイクルのBGフィットを予約したことがあった。ポジションフィッティングのサービスは受講に時間がかかる(平均3時間程度)ため平日のみの対応だったため一旦は休暇をとって予定を確保したが、結局仕事が入りキャンセル。リスケをして再チャレンジをしようと思ったが「平日のみ」+「大阪まで出向く」ということからなかなか予定をあけることができずに受講を断念。
山口のヒロシゲや岡山のナカヤマもBGフィットをやっているのでそこも選択肢としてあったが、「どうせ受けるのなら自分が納得できるショップ」でやりたいという思いがあり、見送っていた。
自転車は誰でも簡単に乗れるモノだが、自分の体型や身体の使い方に最適化したポジションを我流で獲得するにはかなり困難だ。自分が自転車に跨っている時は自分のポジションを計測することはできないし、ポジションを計測するための分度器などの機材もなく、結局は雑誌などの見聞をもとに"見様見真似"でポジションを感じ取るしかない。自転車は調整が必要なパーツ(サドル高低・前後、ハンドル高低・前後、クリート前後・左右・傾きなど)が多く、それらは複雑なパズルのようで全てを最適化するには長い旅になる。今でもみんなと一緒に走れているのでポジション獲得に投資する必要があるかとも思ったが、やはり一度はポジションの"セオリー"を体験してみたかった。
そんななかでいつもお世話になっているショップで4月からBike Fitを始めるという話しを聞いて、広島で受講できるのならと以前の思いが復活し即予約。平日のみの対応ということなので、連休前の27日に受講をお願いした。
4月27日、少し早めに来店。
リアホイールをショップのポジションフィッティング用ローラーに交換し、固定ローラーに設置。
自転車の側面に1つ、前面に2つのレーザー照射器をセット。これらのセッティングに約10分程度。
セッティング後、直ぐに自転車に跨ることはなく、まずは左右脚長の測定や骨盤の歪みなどを測定。マットの上で横になったり跳んだり回ったり。身体をリラックスさせて自然な状態で身体を測定する。
測定後、自転車へ。
まずはサドルの高さ調整。
固定ローラーを回し左右膝の角度を測定しながらサドルの高低と前後位置を修正する。
左右の膝角度は異なるが、それは左右それぞれの足首の使い方が異なるが故の結果。無理に左右均等を求めず、あくまでも"いつもの自然な形"をベースに膝角度を修正していく。
・修正前の膝角度は左40°、右37°、修正後の膝角度は左35°、右30°。
※いずれもペダルは下死点
・サドル位置:10mm上昇
次は前後位置調整。
側面からレーザー光をあてて膝位置とペダルシャフト位置を測定する。
クランクを水平にした状態で膝の皿後部位置がペダルシャフトと同じ位置になるようにサドル前後を修正する。従来の糸や錘を使った測定と違い、レーザー光が故にズレのない測定ができる。
・サドル位置:20mm後退
※20mm後退は可能な後退幅目一杯
上記の修正からわかる通り、これまでかなり前乗りだったらしい(そんな意識はなかった)。自分の大腿骨の長さを考えると、次のフレームはシートチューブがもう少し後ろに寝た形状(シート角がより鋭角)の方が良いらしい。
3つ目はクリート位置の調整。
シューズに拇指球、小指球、親指の付け根位置をマーキングして自転車に跨り、前面からレーザー光をあてながらクランクを回す。これで膝の軌道を確認し、膝の捻れがなくなるようにクリート位置を修正してゆく。クリート位置の修正は単にクリート位置を前後左右に調整するでけだはなく、クリートの傾きを修正するためにシューズとクリートの間に薄いプレート(シム)を差し込んでゆく。
修正前、左脚は比較的まっすぐ上下動ができていたが、右脚はかなり捻っていた。右脚を捻って踏み込み右脚の拇指球でペダルを踏んでいるクセがあるらしい。左脚は右脚に比べて弱いが故に力まずに足裏の"面"で"自然"にペダルを踏んでいるらしい。
・クリート位置:左側にシム2枚、右側にシム3枚を挿入
最後はハンドル位置の調整。
リラックスした状態でブラケットに手を添えて胴体と腕の角度が適切になるようにハンドル位置を修正してゆく。
肘は20°程度の曲がり。
・ハンドル位置:8mm上昇、10mm手前に修正
これで終了(約3時間)。
身体全体を大きく使うポジションに変更。全く違う自転車に仕上がった。
漕ぎ出すと不思議な感覚。進む感覚が新鮮。100km程度を連続して乗ってみないと結論はでないが、とても楽しみだ。
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3時間にわたる講習だが、終始、スタッフの方にはとても丁寧に対応をしていただいた。
単にフィッティングをするだけではなく、「なぜその修正が必要か?」や、交換が必要になったパーツの手配など一つ一つの対応がとても丁寧で自転車という趣味を深めることができて受講をしているその時間が楽しかった。
交換したパーツはステムとシートポスト。受講料とあわせて3万円ちょっとの支払い。
支払った金額以上のモノを得ることができたと思う。
ポジションの修正によってこれまで使っていない筋肉を使うことになるため、しばらくは我慢が必要かな。
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